2013 9月
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 この位置に立って、期待どおり鳥海山が見えるとは限りません。
自宅を6時に出発、到着7時、朝靄で全天薄雲で、鳥海山は見えません。
たぶん、朝靄が解消されれば見えてくると思われます。しばらく待ちました。
この場所で鳥海山が見えなければ、私の写真に対する情熱?は半減します。
鳥海山が見えて、青空のあることが写真のスタートです。両方成立しなけれな
諦めて断腸の思いで帰路にすることもあります。
ガソリンの高騰が続き、燃費の悪い四駆の私の車、往復が無駄になります。
 8時頃、ようやく朝靄が解消されてきて、ようやく鳥海山が見えてきました。
薄曇も解消され、全天の青空が多くなりました。
気持ちまで晴れて写真のスタートです。

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 雲が多く、鳥海山の全景は見えません。頂上が見えていた時間は短く、
朝靄の解消されてから見え隠れしていた頂上は、あっけなく見えなくなりました。
猛暑続きの夏だったにもかかわらず、山肌に残雪が見えました。

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 黄金色の稲穂が重く垂れています。遠くに茅葺き民家、昨年と変わらぬ風景です。
写真を始めた10年前と変わりません。

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 茅葺き民家があって、ずっと変わらぬ風景を撮ることは難しくなりました。

 ソバの花が見頃を迎えました。ソバの花が咲いているのは休耕田です。
たくさん咲いているように見えますが、咲いているのは休耕田のほんの一部です。
昨年か1昨年、収穫時に落ちた種の一部が開花したものです。
ソバは連作障害がない?と言われますが、今年、ソバの作付けはありません。
2011年9月LV−12 の画像は、この場所からちょっと離れた畑に咲いていた
見事なソバの花です。2011年のみ撮ることができました。貴重な写真です。
2007年9月CI−17、18 の画像は、コスモスの一番の見頃に撮りました。
コスモスの見頃を撮れたのは、2007年のみです。
 
 茅葺き民家があって、ずっと変わらぬ風景を撮ることは難しくなりました。

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 ソバの花が朝陽を浴びてきらきら輝いています。ソバ畑の向こうに茅葺き民家です。
手前の緑は岩です。岩に苔が生えています。手前中央の赤い葉は、コハゼです。
ナツハゼです。


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 まだ、紅葉こそ始まっていませんが、9月に入り、いろんな秋を実感できます。
小菊の向こうに茅葺きの納屋です。

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 秋の花、見頃を迎えたコスモスです。昨年まで、広大なソバの花畑の向こうに
この写真の民家を撮っていました。今年は同じ場所での作付けはありませんでした。
連作障害防止のためか、それとも作付けをやめたのか、茅葺き民家があって、
昨年と変わらぬ風景を撮ることはできませんでした。

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稲刈りが始まりました。稲の天日干しです。
天日干しの向こうに茅葺きの納屋2戸です。天日干しの風景、茅葺き民家の消失と
同じく、県内各地で少なくなりました。天日干しは、非常に手間がかかる作業です。
 手間をかけてまで天日干しをするのは、ひとつには、自然乾燥した米は機械乾燥に
比べ、おいしい米ができます。機械乾燥は強制的に乾燥させるため、米の細胞を
破壊します。私の勝手な推論です。自然乾燥は、天日でゆっくり乾燥させるため
米の組織が破壊されません。私のいい加減な推論です。
 乾燥した藁(ワラ)のもうひとつは、牛の餌、筵、縄、畳裏などなど
いろんな用途があります。変わった用途としては、藁で包んだ納豆、これを食べたら
発泡スチロールに入った納豆は食べられません。
他に、昔、寝床に敷くマットレスの中身はワラを使っていました。
縄を編むワラはそのままでは使用できません。柔らかく、しなやかにするために
木槌などで叩きます。機械の木槌もありました。
そのときに余ったワラは捨てずに敷き布団の中に入れていました。
稲作による恵みは、捨てる物がありません。

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 3月の雪景色以来、半年ぶりに訪れました。ここもまもなく稲刈りが始まります。
ずっと変わらぬ山里の風景のように見えて、私が訪れた10年前に比べ、この地域も
大きく変わりました。

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 黄金色の稲穂が陽を浴びてキラキラ輝いています。
私の写真は、青空の下で撮るのが合っています。まわりの田んぼでは、稲刈りが
始まっていました。ここも始まります。

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 なかなか間近に見ることのない鞍木(置千木)です。鞍木?何かわかりますか?
屋根の上部で×印に組んで、屋根を上から支えます。

一方向から見て、鞍木は、原則、奇数本です。Y県で偶数本で組んだ茅葺き屋根を
見たことがあります。映画のロケセットで作った茅葺きの母家でした。
うそのセットです。
 材質は、栗の木です。非常に重く、腐りにくい木です。今どき、これだけの栗の木を
取りそろえるのは大変なことです。
昔なら線路の枕木に使っていましたが、今は、需要がありません。
最近は、栗の木が手に入らず、北海道産の唐松を使う職人さんもいます。


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 職人さんが屋根の頂上に登って、葺き替えの作業中です。
鞍木を屋根の上部に上げるのはまだまだ先のことです。重くて大変だそうです。

黄色の花は、秋の七草、オミナエシ(女郎花)です。

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 ようやく撮れました。コスモスの花に留まるキアゲハチョウです。
私の写真に、モデルさんとしては最高の被写体です。ただ、警戒心の強いキアゲハ、
動きが素早く、こちらの都合に合わせてゆっくり留まってくれません。
被写体が小さく、動きが早いから、近くに寄って動かない石になっても無理です。
撮れても羽を広げた常態で撮れるのが、またまた偶然のことです。
この写真は、なんとか撮れた偶然の一枚です。

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 今年は天候不順が続き、ソバの花の開花期に豪雨などの影響で
作柄が良くありません。例年、何カ所か楽しみにしていた場所で、見事なソバの花を
撮ることができませんでした。ようやく咲いたソバの花の蜜を求めてチョウが舞って
いました。偶然の一枚です。チョウは、よく見かけるヒョウモンチョウの仲間かな?



ひと休み
 8月と9月の地元紙に、藁で作った大蛇と鹿嶋様が新しい藁に衣替えした記事が
載っていました。
茅葺き民家をそこそこに、新装した藁の大蛇と鹿嶋様が気になって廻ることにしました。
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 大きな鹿嶋様3体です。大きな画像と解説は道草 24をご覧ください。
失われ行く藁の文化です。春と秋の2回、衣替えをしてきました。
残念ながら、衣替えの人手を確保するのが年々難しくなってきて、1体の鹿嶋様は
春と秋の2回行っていた衣替えを、来年から春の1回だけにするそうです。
ずっと守られてきた衣替えの伝統行事・風習が縮小されます。

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 こちらは、ワラで作った大蛇です。
鳥居に巻かれた大蛇と、村の入口にある電柱に巻かれた大蛇です。
鹿嶋様と同じ役目で、村に入ってくる疫病を追い払う厄除けの他、
家内安全や豊作の願いが込められています。

大蛇については、他にも2カ所を廻って確認できました。
以前は、この地域周辺にある集落のほとんどが藁で作った大蛇があったそうです。
後世に伝えたい風習・伝統行事、ますます難しくなってきました。


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 桑の木表側(8月完成)と、木の芯側から作った円空仏像(9月完成)の模刻
護法善神(金剛神)です。
 長さが異なるふたつの護法神、同じ1本の木です。原木は薪にするために切った木で
その木を茅葺き民家に暮らす方から頂きました。薪を割るように斧で割って、
さらに蟻の巣で使えない部分を鋸で切っから彫りました。
円空仏に見られる木っ端仏です。わざわざ側面の部分を紹介したのは、
縦に走る黒い縞、蟻さんが作った通路です。

 金剛神は金剛杖を持って仏法を守護する憤怒の武将神です。
金剛杖は弘法大師の化身で、お遍路さんや富士登山者が持つ杖は金剛杖です。
 
円空については、2013年8月2013年6月2013年4月でご覧ください。

 顔をいくぶん憤怒の形相に彫るのは円空護法神(金剛神)の特徴です。
ふつう、金剛神は1体で祀られます。二神一対、寺の山門、憤怒の形相で鎮座して
迎えるのは、金剛力士像です。すなわち阿吽の仁王さんです。
どことなく鹿嶋様の顔に似ています?
村人を守る鹿嶋様と、仏様を守る護法善神(金剛神)、どちらも護ると言う意味で
共通の任務
です。わたしの勝手なこじつけ、拡大解釈でした。

 円空仏でもっとも多い微笑みの円空仏は、また、いつかです。

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 由利高原鉄道に導入された新型車両の連結です。さらに古くなった車両1両が
更新される予定です。

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 今月、2回目の鳥海山、黄金色の稲穂と、はるか鳥海山の上空、高層の雲が
本格的な秋を感じます。私の背面に太陽があり、目の前に広がる高層雲が
徐々に東側に広がり、残念、太陽を薄く覆ってしまいました。薄曇りになりました。
キラキラ輝く写真が撮れません。無念の帰路にしました。


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 今月、3回目の鳥海山、ようやく雲の広がりが心配ないほどよく晴れました。
残雪がはっきりと確認できます。万年雪です。たぶん、このまま消えることなく、
初冠雪、本格的な冬を迎えます。この位置は、鳥海山の北東側になります。
さらに鳥海山の北側にも残雪があります。
鳥海山の南側に位置する山形県側にも残雪があるのかは不明です。

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 手前は田んぼのあぜ道に咲くイヌタデ、別名アカマンマです。
アカマンマとは赤飯のことかな。マンマはご飯のことです。なるほど、よく観察すると
赤飯に似ています。
その向こうでコンバインによる稲刈りが始まりました。刈り取っている品種は
秋田美人を育てる「あきたこまち」です。秋田美人を・・・は、JA秋田の
キャッチフレーズです。


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