2005年 4月




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H17.1
撮影

AT−1     


AT−2     

  4月2日、雲一つなく晴れました。写真を撮るなら、所々に雲があってほしいと思うほど快晴です。
外気温が10度でも、体感的には20度に感じるくらい心地よい春の陽射しでした。
 
 ようやく春が来ました。私の住む町は雪が消えました。里山も消えました。
春が来たつもりで、車を走らせ、写真に出かけました。
目的地は2005年1月のショットで紹介した場所です。春の風景が撮れると期待して出かけました。
車を走らせるにつれて、状況は一変しました。道路脇の雪壁は優に1メートルを越えています。
 上の写真AT−1とAT−2をご覧下さい。同じ場所で、1月23日と4月2日の写真です。 
1月の写真は、民家の屋根に雪が積もり、雪はパウダースノーでした。
4月のショットは、屋根の雪がほとんど消えました。しかし、積雪、残雪は1月より多くありました。
写真右側手前の屋根が、それを証明しています。
雨や夜間の冷え込みで、雪はザラメ雪で、カンジキを履かなくても固い雪でした。
固い雪で、積雪は1メートル以上あります。
 
 以下、1月に紹介した場所と同じ場所を紹介します。



AT−3     

AT−4     


AT−5 

  AT−4の近くにこのような場所がありました。
雪の下にある用水路から田んぼに雪解け水を引いています。この一角だけです。
まわりの田んぼの面積に比べ、狭い場所です。
太陽の陽射しで暖められた水が周囲の雪を徐々に溶かして行くのでしょうか。
周囲の田んぼの広さと1メートルを超える積雪を見ると、なんとなく「焼け石に水」に感じました。
写真を終えての帰路、この地区に住む人に聞きました。疑問が解けました。
この場所に簡易型のビニールハウスを建てます。育苗するためです。
田んぼの雪が溶けなくても、その前に田植えのための苗を育てます。


AT−6     


AT−7     


AT−8     


AT−9     

 AT−8の左側は里山です。土手に咲く福寿草です。陽当たりの良い南斜面に咲いていました。
私の住む町で、春一番に咲く山野草はカタクリやイチゲソウです。野に咲く福寿草は見たことありません。
内陸部に比べて沿岸部は自生に適さないのでしょうか。
ここではごく普通にあります。他の写真を撮りに行く場所でも普通にあります。
たくさんあります。秋田の自然は豊かです。
 都会では、福寿草は園芸店で売っています。
名古屋で暮らしていたとき、福寿草は園芸店で買い求めるものと思っていました。
秋田で生まれ育った私が、自生の福寿草を見たのは写真を撮り始めてからです。
わずか4〜5年前のことです。大きな感動でした。あちらこちらで自生し、咲いています。
皆さんの地方で、福寿草の群生ありますか。カタクリやイチゲソウの群生地ありますか。

 福寿草が咲いているすぐそば(写真の上部)に、淡緑色の小さな芽が見えます。
山菜のノビルです。アサツキの野生種です。地方によって呼び名が異なります。
私の生まれ育った地方では、ヒロッコ、またはヒロコが通用します。
アサツキに比べて臭いが強く、みそ汁の具、お浸し、味噌和えとして食べました。
畑のそばの土手に多く自生します。フキノトウと並んで、春一番に秋田の人が食べる山菜です。
最近では、自生のノビルが少なくなりました。畑の耕作が減り、ノビルが他の雑草に負けてしまうからです。
 
 車を走らせると、里山の近くに車が停まっています。山菜採りのための車です。
まだ多くありません。雪解けが進み、里山の下草が芽吹くと多くなります。





AT−10     


AT−11    


AT−12     

  4月15日、鳥海山方面へ向かいました。
雪解けが進みました。雪解けの間からたくさんのフキノトウが芽吹きました。
ようやく春の訪れです。遠くに鳥海山が見えます。残念です。
頂上付近は白い雲が傘上に覆って、終日、取れませんでした。



AT−13     

AT−14     

 鳥海山が近くに見えます。あまりに残雪が多く、春が遠くに感じる風景です。
堅い残雪が1メートル以上あります。かんじきを履く必要がありません。
積雪の高さがなければ、茅葺き民家が2戸(AT−13)並ぶ風景は撮れません。
 1メートル以上ある田んぼの一部を除雪して苗作りをしていました。
AT−5の写真と同じ風景でした。農家の方の大変さがわかります。



AT−16     

 久しぶりに、偶然、発見した民家です。直家の民家です。手前は金比羅大権現です。
建立は慶應3年丁年とありました。西暦1867年です。翌年が明治元年です。



AT−17     


AT−18     

   春を告げる山野草が一斉に咲きだしました。  
 雪解けして間もない杉林に咲くアズマイチゲ(白色)とキクザキイチゲ(薄紫色)です。



AT−19     

  雪解けの冷水が流れる湿地帯の水芭蕉です。
 



AT−20     

  ようやく見つけた桜の開花です。桜の品名はわかりません。花弁が小さい桜です。
ローカルニュースで、県内の桜の開花はありません。あと2〜3日後でしょうか。

AT−21     


AT−22     


 


AT−23     

AT−24     

   私の町は春です。
  カタクリ、アズマイチゲ、キクザキイチゲが一斉に咲き出しました。
 長かった冬が終わり、春を告げる山野草です。人間まで活動的になります。
 里山のあちらこちらで咲いています。群生しています。花期は短く、あっという間に終わります。
 ぼんやりと時(人生)を過ごしていると、見ないまま終わってしまう春の一瞬です。
 
   カタクリ、アズマイチゲ、キクザキイチゲ(薄紫色)に比べ、ヤブツバキは1月頃からずっと咲いています。
 1月から3月頃まで開花する花数は少く、大事に咲きます。
 そして、春を告げる今の時期、一斉に咲きます。
 

AT−25     

  4月18日、晴天です。仕事の関係で平日の休みが多くなりました。
妻のパートも休みで、久しぶりにいっしょに出かけました。息子は学校です。残念です。
 県南の沿岸部で桜が開花しました。迷いましたが花見より写真です。

 本題です。秋田新幹線「こまち」です。
秋田から向かう「こまち」の車窓から見える茅葺き民家です。
早さが売り物の新幹線ですが、わたし的には、こういう場所はゆっくり走ってほしいと、勝手に思いました。
まもなく桜が開花します。しだれ桜の多い場所です。車窓から見えます。
近くには桜の名所、小京都「角館」があります。「こまち」は角館駅で止まります。
途中下車をお勧めします(~o~)

AT−26     


AT−27     

 「こまち」の車窓から見える民家です。家人が在宅でした。久しぶりの再会です。
まもなく茅の葺き替えをします。昨年まで4人で仕事をしていました。
悲報です。茅職人のひとりの方が病気で亡くなりました。さらに、もうひとりの方も病気療養中です。
今年の葺き替えはふたりで行います。
茅職人の高齢化が進み、茅葺き民家で暮らす人々にとって深刻な時代を迎えました。


AT−28     

  画像が小さくてすみません。茅葺き民家が3戸並ぶ風景です。遠くの山々は奥羽山系です。
左側が秋田駒ヶ岳、右側がブナ原生林のある和賀岳です。 


AT−29     

 3戸並ぶ茅葺き民家の左側の近景です。
右側が秋田駒ヶ岳です。この方向に日本一の水深、田沢湖があります。 


AT−30     

  3戸並ぶ真ん中の民家です。おだやかに晴れました。
雪解けが進んで、ようやく畑仕事ができるようになりました。野菜の苗の植え付けです。
                                           (4月20日追加)

AT−31     

 いつもの「田の神」です。慶應4年(明治元年)の建立です。
4月15日撮影の石碑(AT−16 )が慶應3年の建立です。
石碑から当時の人々の祈り、大衆信仰がわかります。

 次回の更新は、桜の咲く風景を紹介したいと思います。


AT−32  

  4月21日、桜の下見に出かけました。県南方面です。天気の予報は曇りから晴れです。

  昨年の桜のショットは4月18日でした。遠くに鳥海山の見える風景でした。
今年は残念。予想どおり咲いていませんでした。まだ、つぼみの状態です。10日前後遅いでしょうか。
南に行くに従ってあちらこちらに残雪があります。
 雪解けの早いところで福寿草の群生を発見しました。発見とは大げさです。至るところにあります。
左上がスイセンです。まだ、つぼみです。スイセンの下が山菜のノビルです。
福寿草の群生のところどころにフキノトウ、ツクシが芽を出しました。そして、右上に残雪があります。
秋田の豊かな自然です。


AT−33     


AT−34     

  曇り空で写真に向きません。ゆっくり走り、いつもの道路から脇道に入りました。
脇道が幸いして、またまた、偶然、発見した茅葺き民家(納屋・作業小屋)です。
大きな宝物を発見した気分でした。ここでも福寿草の群生がありました。
カタクリやイチゲソウも雪解けの間から咲いていました。咲いたばかりです。
雪解けが進んだら一面お花畑になりそうです。

 写真を撮っている脇を通りすぎる人がいました。住宅地図で有名な「ゼ(~o~)リン」の調査員でした。
仕事のじゃまと思いつつ話かけました。
農村地帯のこの辺は、2年に1回、全戸数調査して回っているとのこと。
県内の全戸数を1戸1戸調査して回っています。
足で1戸1戸調査して回ります。仕事とは言え、大変手間のかかる仕事です。
茅葺き民家の所在地も詳しいとのこと。でも聞きません。見つける楽しみが半減します。
 写真に出かけるときの必需品は地図です。撮った場所はすべて地図にプロットしています。
私の情報も1戸1戸の調査(~o~)に基づくデータですが、趣味の領域です。責任はありません。
また、どこかで会えることを期待して別れました。お礼に、CD写真集を差し上げました。
がんばってください。


AT−35     

 母屋は茅葺きの屋根をトタン屋根に改修。真ん中の作業小屋は茅葺き。
そして、右側が板倉です。秋田の典型的な農家の風景です。典型が貴重な時代になりました。


AT−36     

 桜の咲く風景は紹介できません。梅が咲く風景です。白梅です。黄色の花はレンギョウです。


AT−37     

  左側の杉の大木がこの民家の歴史を感じさせます。母屋の前に白梅が咲いていました。

  雪道でのスリップの心配がなくなり、4月は活動的になりました。写真が増えました。
桜の開花とともに、さらに増えます。
ホームページのディスク容量を気にかけながら、できるだけ紹介します。




AT−38   


AT−39   


AT−40   


AT−41   


AT−42   


AT−43   

  4月24日、朝方の曇りから日が昇るにつれて晴れてきました。遠出はできません。
午後に息子の行事があります。車で5分の我が町の民家を撮りに出かけました。
17日に撮った民家です。まだ、カタクリが咲いていました。つぼみだったスイセンが咲きました。
ウメが咲きました。そして、水芭蕉が咲きました。春の彩りです。
  青森県八戸市のS氏から頂いたCD写真集に、同じ場所で撮った水芭蕉の写真がありました。
数年前の今頃、こちらへ来たということです。

 この民家のおばあちゃんが在宅でした。ちょうど畑仕事をしていました。もうすっかり顔なじみです。
しばし、仕事のじゃまかなと思いながら語りました。楽しい時間でした。

 次回の更新、桜の咲く風景紹介できるかな? お楽しみに(~o~)




AT−44   

  十数年前,、30代の頃から花粉症に悩んでいました。名古屋で暮らしていたときは重症でした。
郷里秋田に戻ってからもしばらく続きました。春がゆううつな季節でした。
秋田は杉の産地です。日本三大美林のひとつ、秋田杉の産地です。県内至る所に多くの杉があります。
呪いたくなるほど多くの杉があります。皆さんはいかがですか。
 ところが、ここ数年、私に異変が起きました。写真を始めてから症状が軽くなりました。
今年の花粉は全国的に非常に多いと聞きます。
4月に入ってから秋田の花粉予報は「非常に多い」が続いています。
写真に出かけた4月は、ほとんど「非常に多い」予報です。
不思議です。写真の魅力がまさり、花粉が平気になりました。マスクやメガネは無用です。

  と言うわけで、4月27日、秋田の花粉予報は「非常に多い」です。天気は快晴です。
県南方面に向かいました。遠くから鳥海山がくっきりと見えました。迷うことなく、鳥海山に向かいました。
 上の写真をご覧ください。ようやくスイセンが咲き出しました。手前の木は桜です。咲く様子がありません。
例年よりも10日から2週間前後、遅いように思われます。
 


AT−45   

 鳥海山の見える民家です。家の前の残雪、水路の水量の多さがわかります。
雪解けを待っていたかのように、ひときわ大輪のカタクリが咲いていました。


AT−46   

 遠くに鳥海山が見える民家です。手前の紫色の花は、キクザキイチゲです。
私の後は、高い雪の壁です。道路脇の雪解け間もない地面からようやく咲きました。



AT−47   

 カタクリの群生地から、遠くに小さな茅葺きの小屋が見えます。手前の大木はウメです。



AT−48   

 桜は開花しました。桜と茅葺き民家が合体する写真は、今回も撮れませんでした。
 
 上の民家は初めて紹介する直家の民家です。たぶん、最初で最後です。
右側の空き地で母屋を新築中でした。遠くで桜と思って近寄ったら違いました。
たぶん、モクレンの種類と思われます。桜のように見事でした。
 里山のあちらこちらで白いコブシの花が咲き出しました。
コブシの花も例年に比べて遅い開花です。


 ひと休みです。やぶ椿の大木です。今が満開です。1本の木に数百輪の花をつけています。
我が家の近くにあります。散歩コースです。里山の全山至る所にやぶ椿があります。
やぶ椿は成長の遅い木です。この太さになるまで、数十年、たぶん50年以上と思われます。
椿の向こうは大きな堤です。鯉や鮒、メダカが生息する沼です。
近くの杉林にはトウホクサンショウウオが生息し、春に産卵のため、沼に下りて来ます。
豊かな里山の自然があります。
春の陽気に誘われて、冬眠から目覚めた大きなアオダイショウに会いました。
目覚めて間もないのか動きが緩慢でした。優に1m50Cmはありました。
できればお互い避けて通りたい相手です。

 長かった冬の反動で、4月は多くの写真を公開できました。5月をお楽しみに。



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